2023青山ゑり華お香の会・新年は「此花香」で幕開けです
長年続けさせて頂いている
このお正月は「此花香」をご用意いたしました。
テーマは古今集の仮名序の中にあるお歌です。
仁徳天皇のエピソードなどを交えつつ組香を説明し、
難波津に咲く梅の花、
そこに託された人々の想いを
香りを通して味わって頂きました。
お客様の中に、難波地区にご親戚がいらっしゃる方がいて、
なんでも、飛行機の窓からご陵を幾度もご覧になったとか…
こういう事、香席ではよくあるのです。
テーマについて近しい何かをお持ちのお客様が偶然いらして、
そのことをお席中にお話しくださる…すると、
そのイメージが連衆で共有できて、
皆にとってテーマがより身近になる、という。
この日の和菓子は
「カルタと梅」をテーマに骨董通りの菊屋さんに拵えて頂きました。
緑の直角がポイントですが、
これ、カルタ&お目出度い常緑の樹木を表現しているのかな…?
お味は、柚子でしょうか、爽やかな香りがあって、とても美味でした。
無事に、楽しく終わりました。
いいスタートです。
今年もよろしくお願いいたします。
この日のいでたちは、梅ではなく、
干支の卯を小紋の柄に忍ばせました。