源氏香の図のお道具で…

ゑり華さんお引っ越し後、初の香席は「源氏香」をいたしました。

源氏物語の中にも“お引っ越し”のシーンが描かれてますよね。

二条院が手狭になったので、六条院へ…

「発展的お引っ越し」という意味で、なんだか、今回のゑり華さんの移転と重なって感じられました。


さて、源氏香といえば、源氏香の図です。

お着物の柄としても見かける源氏香の図ですが、元は「源氏香」のために考案された図案なのです。

今回は、お祝いの気持ちを香の図にも託して、いろいろなところに忍ばせました…。
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こちらは、本香盤と試香盤です。今回の源氏香で初使いいたしました。

作者は古心流の若き職人、以前から記事でも紹介させていただいているKさんです。

Kさんは、プロの香道具職人として、私たち仲間のお道具づくりを引き受けてくださるようになりました。
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乱れ箱も、Kさんの作です。
内側に香の図をしのばせ、チラリとお客様のお目にとまるように工夫いたしました。
(手前の総包も香の図柄ですね)

「香の図が気になりだすと、横断歩道まで香の図に見える」…という笑い話は、K師範談。

今回のお菓子は、香の図…ではなくて、
香組にちなんだ「撫子」。心に沁み入るようなキレイな色で、ほっとさせていただきました。
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