初座研究会 その一

昨夜は、講座本番後の初の「初座研究会」でした。

 

研究課題

●香割

●初座手前

 

香割は、(香木ではなく)木片を相手に。

これは、研究というより稽古。

 

1.木の筋を見極め、どう割るか決める→最重要

2.鋸を引く→刃を当てる場所で幅が決まる。そして、充分な溝を穿つこと

3.鑿を当てて割る→ここで薄さが決まる。鑿の押さえ方は挟み込むように

4.必要な数を、適した表面積で割る

 

実際の香木は形も筋も硬さもいろいろなので、

上記の通りにはなりませんが、

整った立方体の木片でスムースに拵えられなければ、香木は割れないでしょうから、

レーニングにはいいと思います。

 

初座手前は、講座本番とは役割を替えて、ひと通り。

その後、執筆の動きについて、「研究会」らしいやり取り。

 

硯箱が大きい時と小さい時で、料紙の位置が違うので、

そのために変わってくる執筆の動きを検証。

特に、終盤の動きに3パターン考えられるので、どれが最適か話し合う。

判断基準は、「動きの合理性」と

「見た目の美しさ (客からどういう風に見えるか)」。

 

これは、自分達で勝手に手前を変えているわけではありませんで、

各自の記録と記憶にない所は、最終的にはお家元に確認するのですが、

その前に、「どういう動きがあり得るか」そして「どれが最適と思うか」を

考えておく…ということです。

 

いちおう結論を出して、すっきり解散。

 

次回は、8月頃かな?