香割道具、完成しました!

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ついに、ついに…完成しました。香割道具、一式です。

ああ、思い返せば、お家元ご指導のもと、仲間たちと泣きながら木の棒をけずった、あの日々…笑

それもいまは夢のかなた…もうこれからは、香席で使用する香木を拵えることができるのです! (注:香木さえあれば)

もちろん「初座」の手前にも、香割道具は使用いたします。

初座…耳慣れない言葉かもしれませんが、

お客様が持参した香木を、組香に使用できる大きさに拵える手前と懐石までを「初座」といい、
この後、組香を行うことを「後座」というのだそうです。

つまり私たちがいつも行っているのは「後座」なんですね。

…ていうか、現代の私たちにとっては「えっ?お客様が持参した香木って何?」「えっ…懐石もあるの!?」というような驚きですよね。

組香の要素で、よく「ウ」というのがありますが、あれは客香の「客」の字のウ冠なのです。
(客香…つまり、お客様が持参してくださった香木、ということですね)

つまり、お客様が組香にふさわしい香木を持参して、香元が手前にのっとり香割道具で香を拵えるのを一座で見守り、香木の用意が整ったところで、ひと息ついて軽くお食事して、いよいよ組香に臨む…という流れでしょうか。

残念ながら、私は、そのような香席には、まだ伺ったことはございません。

初座の香拵の稽古をつけていただことはあります。

また、古心流の発表会で、初座の席に連なったこともあります(懐石はありませんでした)。

ですが、古の初座・後座を通して行う香席はまだ未体験です。はっきり言って、憧れです!

香割道具が完成したことは、その夢へ、すこーしだけ、近づいたかも…?


求む! 同じ夢を持つ同志! でございます。