春の香り

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今日はいい陽気でした。

この時期、扉を開けて外に出ると、春の香りがする。
街中に漂っているその香りを、しいて表現するなら、水仙沈丁花が混じり合ってうすーくなったような匂い。
建物の外に出るたびに、その香りを味わう。
花屋の店先では、その香りが高まる。
もちろん、爛漫の木の下では、その香りも迫り、至福の思いがする。

花の下で、きれいですねと、見知らぬ母娘と会話をする。
別れ際、三歳くらいの女の子が、バイバイと何度も手を振ってくれた。

香道は、香りに関わること全てが範疇だとお家元がおっしゃっていた。

それなら、こんなお散歩も、街中の人が連衆になれる「春」という組香かもしれない。