お香の会の名物。それは…

青山ゑり華さんでの月に一度の香席ですが、
 
次回は919日土曜日の午後2時からです。
 
安倍晴明の出生伝説にテーマをとった「葛葉香」(くずのはこう)という組香をいたします。
 
晴明と言えば、稀代の陰陽師
組香の内容も興味深いのですが、

この記事では、ゑり華さんでの香席の特徴でもある「組香のテーマに合わせて毎回拵えて頂く和菓子」について触れさせてください。
 
骨董通りの和菓子店 菊家さんに、ゑり華さんが毎月注文してくださいます。
 
その発注にあたり、「今回はどういった感じで…?」と、毎回希望を聞いてくださいます。
 
そのお心に甘え、いままで、さんざん無理なお願いをしてまいりました…。
 
「夕立が降っているような」和菓子だとか、「宇治川を小舟が渡っているような」和菓子だとか、果ては「香木のような」和菓子だとか…。
 
そんな無茶な要望をニヤリと受け止めて(想像です)、いつも素晴らしい和菓子を拵えてくださる菊家さんの職人さん、ありがとうございます。
 
そしてゑり華さん、お忙しい合間を縫っての毎回のご手配、感謝しております。
 
「香席後の和菓子」は元々ゑり華さんのご提案でした。
 
今を去ること7年前、お香の会第一回開催にあたり「お席後のお茶とお菓子は絶対あったほうがいいと思います」と言ってくださったのでした。
 
香席は、香りの世界をめぐるという旅でもあります。
 
その旅路を終え、お客様が現世の気分に戻り、ひと息つかれた時に、
 
美味しいお茶と美しい和菓子が運ばれてきますと、
 
「わっ」という歓声が上がり、皆さんのお顔が輝きます。招く側もほっとする瞬間です。
 
お客様が着物を着用なさること、お席後に和菓子をお出しすること、どちらも香席に必の要素ではありませんが、
 
ゑり華さんでのお香の会は、この2つのことが、香席という集いのひとときを、より豊かなものにしていると深く実感しております。

 
 
※写真は、今年の夏に行われた香席での和菓子です。竹取香と小草香(朝顔がテーマでした)の時のものでした。
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88回お香の会 椅子&机で行います。
陰陽師 安倍晴明の出生伝説に触れる。
「葛葉香」(くずのはこう)
 
ゑり華さんでは、歌舞伎同好会が盛り上がっています。
お香には歌舞伎と同じテーマの組香も沢山あるのですよ。
「葛葉香」もそのひとつです。(歌舞伎では「葛の葉 子別れの段」が有名です)。
折しも、香席の一週間後は晴明の命日(9.26)。
京都の晴明神社では秋分に晴明祭も行われます。
安倍晴明出生の物語を、香りを通して味わってみませんか?
晴明ファン大歓迎! お香が初めての方もお気軽に…
 
参加条件:お着物で参加できる方
内容: お話・組香(葛葉香)、和菓子で茶話会
日時: 2015年9月19日(土)午後2時~5時頃 
参加費: 4,000円(香木代・茶菓代を含みます)
お申込み締め切り: 2015年9月17日(木)