向山庭園◆夕立香でした

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ついに本番。

この日は、夕立香に先立って、サプライズ企画…師範と私の二人落語をお客様に披露。

演目は、三遊亭圓窓さん作「夕立屋」。

この作品を、初めてネットで拝見した時、それは驚きました。

なぜって、組香の「夕立香」と世界観が非常に似ていたからです。

(だからこそ、落語+組香というカップリング企画が生まれたのですが)。

組香が数多く作られたのが江戸時代といいますから、落語と世界が似ているのも、なんとなく頷けます。


時間の関係で、会場の座敷で一度も通せず本番となってしまい、かなり心配でした。

おまけに、お隣の座敷の賑わいがすごくて、音声的にきびしいものがありましたが、

負けじと声を張って務めました。

さて、お客様は……さいしょは驚いている方もおられましたが、

だんだん馴染んできてくださって、雰囲気の温かさを感じました。

反応は、だいたいはクスクス笑いで、爆笑が一度。

落ちも通じたようで、いい空気で終えることができました。

それから座を改めて、香席です。

今度は、師範が筆者、私が香元。

お客様が15名でしたので、倍炉を使用しました。

雷の香り、香名「落ち」が、みなさん印象深かったようです。

出は、雲・雲で「雲の峯」の後、雨が3つで「瀑雨」となりました。


この日、落語、組香を通じて一番お席が湧いたのは、

圓窓師匠が落語の稽古を聞きにきてくださった、という話をした時でした。

みなさん、我が事のように驚き、喜んでくださったようです。


それから、この日は、もうひとつ、

想像もしていなかったサプライズがありましたが、

それはまた新たな記事でお伝えいたします。乞うご期待!