着物で香席 ✿ 萬歳香でした
新年さいしょの青山ゑり華さんでのお香の会でした。
とてもよい天気の日で、さいさきのよいスタートでした!
この日は、みなさま、「香名」と香りがぴったりに感じたとおっしゃられ、
香元が香木をたいた瞬間にたつ香りから、イメージがもう浮かんだと話す方もおられ、嬉しい驚きで心中ガッツポーズでした。
中でも印象的だったのは、あるお客様が「まなざし」という香名の香を聞いた時、くちなしの香りに感じられて、そのことから亡くしたワンコのことを思いだされ、可愛がっていたワンコが今は自分を見守ってくれている、その「まなざし」なのかなあ…と思われたと。
思わず、みな涙目になってしまいました。
また、同じ香りを、これは「上からの目線」ではなく、同じ高さの目線から見ている「まなざし」だと語られたお客様がおられ、鳥肌がたつくらい驚きました。
香名は、組んだ側に何か意図があっても、それについての説明などはしないで組香を始めますが、
時にはその思いが香りを通してなんとなく伝わり、さらには、その思いの種が、お客様の中でさらに深く広がっていくこともあるんだなあ…。
時にはその思いが香りを通してなんとなく伝わり、さらには、その思いの種が、お客様の中でさらに深く広がっていくこともあるんだなあ…。
思わず、萬歳! の瞬間でした。
この日のお菓子です。
メタセコイアを思わせるものを…なんて無理難題を申し上げて、このような素敵な和菓子でこたえていただきました。毎回、ゑり華さんにも、和菓子屋さんにも感謝です。
(もっちりしていて、おいしかったですよ〰。)
この日のいでたちは、古心流のMさんからいただいたお着物に、深緑地に松葉の散った袋帯を合わせました。
黒の羽織は、身内の形見分けでいただいたものです。新年最初の会ということで、少しあらたまった気分で…。