新春にふさわしい盤物「子日香」の登場です !

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お待たせしました !

年を越してしまいましたが、新春にふさわしい、素敵な盤物の登場です !

作者はもちろん、古心流が誇る職人Yさんです。

その昔、平安貴族は正月初めての子(ね)の日に、野山で小松を根引きして、庭に移し植えたそうです。
子孫繁栄を願うこの伝統の行事を、香りを通して楽しむのが「子日香」(ねのひこう) です。

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どうです。この盤。このお人形。
まさに、これから「小松をひくぞー」という緊張感に包まれているではありませんか。

盤物の常として、この組香も、「春日野方」と「嵯峨野方」に分かれて勝負を楽しみます。

盤の左右にある小松は、引き抜けるようになっていて、
一ちゅう毎に、聞の差の数だけ勝ったほうが引き抜きます。

松を引き尽くせば、香が残っていても、そこで終わりとなります。
最短で、何炉で勝負が着くか計算してみるもよし…!?

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お人形のお顔は、Yさんの作風でもある雅顔~みやびがお~勝手に命名 !~です。
こちらの彼は、どちら方かしらん…?

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小札も、子日香のためのもので、それぞれ早春にふさわしい名前が記されてますね。

Yさんのお話によると、文書(もんじょ)から復元して以来、
あまり登板数の多くない盤物だとか。

私もまだ、したことがありません。…これはぜひ今年してみなければ…!!

ということで、次回1/29の青山えり華と、それに先立つ1/22府中フリーで、
子日香をすることに ! (もちろん、香組は変えますよ~)

伝統の行事に、香りを通して参加する。
お香って、ほんと、いいものですね~。