籠箱香でした

4月のえり華さんでは「籠箱香(こばここう)」をお楽しみいただきました。

(記事が遅れてごめんなさい!)

組香のテーマは、「虫愛(め)づる姫君」。

平安時代より伝わる短編物語集「堤中納言物語」の中にあるお話で、主人公は虫が大好きなお姫様。

籠箱香は、この物語の世界を楽しんでいただくための工夫が随所にちりばめられています。

私自身、香席の準備をしながら、(あっ…組香のここは、きっと、物語のここを表現しているんだ!)…などと新しい発見もあったりして、ワクワクいたしました。

さて、お香の会当日は快晴。定員10名いっぱいのお客様で、賑やかに始まりました。

この組香の特徴のひとつが、お客様は席中「虫にちなんだ名を名乗る」という決まり事。

名前の例として、いくつか栞に記しましたので、それを名乗って頂いてもよいのですが、

ほとんどの方がオリジナルで名を付けておられました。

中には、一度名乗った後、途中で名前を変更する方まで出現!? こだわってますね~。

お客様がノってくださるのは嬉しい限りです。

虫なんて、苦手な方のほうが多そうですが、

子供の頃は好きだったという方も多く、皆様の思い出話なども聞かせて頂くことができ、味わい深いお席となりました。

また、香席後に感想文をしたためて頂くのですが、その中に、

「(中略)美しく年をとる、そんな楽しみを垣間見た心地でした。」とのお言葉が…。

確かに…。

着物でおしゃれを楽しみ、人生を楽しんでおられる、生き生きとした大人の女性の姿に触れると、年をとること=豊かになっていくこと…に感じられますよね。

同感です!

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菊屋さんの和菓子。か・わ・い・い~!! そして、美味しかったです~。