2018年1月 早春香でした


もうすぐ立春という日曜の昼下がりに早春香を行いました。

雪がちらつく寒い日で…でも少し青空ものぞいたりして、テーマの「早春賦」にふさわしい空気感だと思いました。

早春賦は唱歌ですので、香席の前に、ぜひさわりだけでも聞いて頂こうと思い、YouTubeを待機していたのですが、スマホが応えてくれず…涙。
お客様におたずねしたら、やはりおられました。「聞いたことないかも…」という方が。

これはもう…歌うしかない…(;'∀')

シャンソンは歌っていますが、文部省唱歌を歌うのは小学生以来かも…!?
同じく招く側である筆者に「一緒に歌って」と頼んで、一番だけアカペラで歌ってみました。

「あ、知ってる。聞いたことある」とのお言葉が出て、ほっ…
(どういう歌だか、さっぱり分からない…と言われたら、どうしようかと思いました)

早春賦は、安曇野をイメージして作られた詞だと言われておりますが、
偶然にも正客の方が長野ご出身で、
香りを聞いて昔の風景を思い出されたと、あとでお話ししてくださいました。

お客様は、同じ炉の香木の香りを一人ずつ聞くことで、いわば「香りを共有」しているわけですが、
後から感想を語り合うことで、香りから感じられたそれぞれの「心象風景まで共有できる」のが、香席の楽しさのひとつだと思います。

さて、香席後のお楽しみは、お香についておしゃべりしながら頂く和菓子とお茶。
お茶は、ゑり華さん一押しの加賀棒茶。やさしく、香ばしいです。
和菓子は、毎回テーマにちなんで、骨董通りの菓匠 菊屋さんで拵えて頂いています。

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早春賦の、♪氷解け去り…の情景を感じました。


さて、こちらは香席とは関係ない、おまけのお話。
ひとつ頂いたチョコレートなのですが、
ボルトとナットの形で…実に精巧にできています。
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で、なんと、締めることができるのです!
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くるくるぴたっと締まるチョコに感動して、食べずにうちに持ち帰ってきてしまいました。

「ネジチョコ」という商品で、世界遺産八幡製鉄所にちなんで開発されたお菓子とのことで…
福岡県北九州市の菓子店で販売されているそうです。

「鉄」がテーマの組香の時に、お客様にお出ししたいっ!!…と、萌えたぎる思いが…。
そんなテーマの組香があるかどうかは、これから探しまぁす (^_^)