長圓寺で香席◆同じなのに全然ちがう?

昨日は、古心流の長圓寺教室に初参加させていただきました。

境内には、早や、白萩の花がちらほら。会場のお部屋も清々しく、

メンバーのみなさんも明るくやさしく、香席への期待が高まります。

本日の組香は…三草香。

そう。これ、前日の府中と同じ組香なのです。

ところが、前日とは全然ちがうのですっ……どういうこっちゃ? とお思いでしょう。

同じ組香なのにまったく違う世界なのは、「香組」が違うから。

違うイメージで、違う香名で、違う香木を使用しているからなのです。

土曜の三草香で、秋の訪れを満喫し、
日曜の三草香で、時空を超えて旅をした…といった感じでしょうか。

ああ~ある意味ぜいたく~~

前日の深夜まで、レイトショーで退屈な映画を見ていたせいか、

いまひとつボンヤリとした体調の私でしたが、

香席中、二回ほど、全身の細胞が覚醒するような感動の瞬間がありました。
(ほんと、覚せい剤なんて、いらないっすよ)

さらには、久々に見えたという方から、香席後に笛の演奏を聞かせていただいたり、

お連れの方からは連歌のお話を聞かせていただいたりと、

もう充実充実!!の一日でした。

それにしても、縁って不思議だなぁと思うのが、なんと、その連歌のメンバーに

三遊亭圓窓さんが入っていたことです。

圓窓師匠といえば、この夏、落語の稽古に駆けつけてくださった大恩人。

また、偶然ではありませんが、

ゑり華の香席に参加された方が、こちらの教室にちょくちょく見えるようになっていたりと、

うれしい発見もありました。



そして、何より心に残ったのは、

メンバーお三方の、おだやかな笑顔。さり気ないやさしさ。

ああ、香席って、香席が終わっても、香席なんだなあ。と思いました。

また参加させてくださいね。

ありがとうございました。