着物で香席 ◆ 長寿香でした

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旧暦の九月九日を二日後にひかえた土曜、青山ゑり華で長寿香をいたしました。

重陽節句…菊の節句がテーマの組香なので、菊の着物と帯で務めました。

ゑり華さんでのお香の会は、これで十九回目。

この日は、お客様と香元・筆者を合わせると、人数がちょうど九名に!

次々と現れる重陽の符号に、一人ぞくぞくニマニマしておりました。

長寿香は盤物です。

お客様全員が盤上に一本の菊を持ち、聞によって菊を進めます。

その向かう先に佇むのは、菊慈童のお人形。

菊の葉から流れる露を飲んで、若い姿のまま700歳まで生きたという仙人です。

「今日の香りはみんな好き。だからもう(香りの違いが)わからなくなった」とおっしゃる方が多く、

そうとは気づかず700年もの月日を生きた菊慈童の姿と重なって見えました。

菊慈童にあやかって、みなさん、どうぞ若く健康で長生きされますように…!