府中で香席 ◆ 憶子香でした

6月の府中フリーは、憶子香でした。

この日、大阪から駆けつけた古心流門人の方が、めでたくもご懐妊とのことで、
お祝いの気持も込めてK師範が用意されました。

大事な仲間にお子が授かるというのは嬉しいものです。

香席に連なった、人生の先輩方のお言葉も含蓄があります。

「子どもはね、お腹にいる時はそれほどかわいくないのよ。でも生まれると、もう何十倍もかわいくなって、“こんなかわいい子は他にいないっ”てなるのよ」とはMさんのお言葉。

なるほど…。憶子香の主題である山上憶良の歌にも通じるお話です。

また、「歯」という香名から、ご自分の子育て時代を懐かしく思い起こされた方もいらっしゃいました。

「学歴」「肩書」という香名から、親の我を思われた方もいらっしゃいました。

この憶子香に、「宝」という下附がありますが、

これは全聞の下附ではなく、「子」が聞けた方につく下附なんです。

このお席では、まさに、おめでたのご当人に「宝」という下附がつきました。