第2回 “BAN-Colle” 「七夕香」

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本日8月16日は、旧暦の7月7日、本来の七夕の日です。

ああ、なのになのに、予報によると、「東京地方では、今日夕方から雷が発生し、多摩西部では雨が激しく降る見込み」らしく、織女と牽牛の逢瀬は、かなり危うい!?

七夕の夜に降る雨を、会えない二人が流す涙…「催涙雨」というそうです。(催涙弾じゃありませんよ !笑)

と、いうわけで ! “バンコレ”こと盤物コレクションの第2回目は「七夕香」。

盤物の七夕香のお道具の紹介です。盤の作者はもちろん、古心流が誇る職人Yさんです !

今回の盤物は、アイテム満載、見どころ一杯。なかでも、織女と牽牛のお人形のお顔にしびれます !

この二人が盤上に向き合って、組香が始まるわけです。
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ちょっと見えにくいかもしれませんが、盤には天の川と星座…こと座のベガ(織女)とわし座のアルタイル(牽牛)が描かれています。

そして、盤の中央には、笹と七夕飾り。盤の下にはさまざまな楽器。

どれもこれも小さくてきらびやかで、女子ならどなたでもキャーキャー言ってしまうような盤です。

飾られた笹は本物。Yさんがお庭からとってらっしゃいました。「昨日、草刈りしたから、いい笹がなくて…」と苦笑。

「ちょっと椰子の木っぽくなっちゃいましたね(笑)」とK師範。

猛暑の夏だけに、南国の七夕ムード!?
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ちなみに、七夕香という組香はひとつではなく、盤物ではない七夕香もあります。

盤物・七夕香の進行の特徴は、二ちゅう開きで、名目で答えるところでしょうか。

織女と牽牛なら「祝」とか、鵲(かささぎ)と牽牛なら「川」とか…。いいですね~絵が浮かぶようですね~。

今夜は上弦の月で、月の入りが22時過ぎ。晴れてさえいれば、夜中の12時にはきれいに星が見えるはずなのですが…
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最後の写真は、盤上ではありえない光景。お人形のイメージショットなのですが、

たおやかで、ちょっと妖艶で…アップで撮りたくなるほど、お人形のお顔に魅かれた私です。

鵜船香のように、ちょっとユーモラスなお顔もあれば、こんな、なよやかな表情も創れる…Yさんの引き出しは、宇宙のように奥が深うございます。