「旅香箱」お披露目香席 ◆ 歌聖香でした

八坂の草門去来荘で香席でした。

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こちら、香席後のひとコマなのですが…正面にお客様が集まっております。

みなさん、何をご覧になっているのかというと…今回お披露目となった「旅香箱」の香道具なのです。

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写真では、お伝えできないもどかしさ…このお道具類、すべて、通常の香道具よりふた回りほど小さく作られているのです。(「アリエッティの世界」と表現したのはK師範。うまいっ!)

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本香盤も試香盤もミニ。香盆もミニなら、その上に乗っている名乗紙もミニミニ。そして火道具も…。もう繊細さに圧倒されます。

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こちらは水屋での風景ですが、普通の四方盆に五炉も収まっていることで、炉の小ささがお分かりいただけるのでは…?

旅香箱の名の通り、旅先でお香を楽しむためのお道具類なのです。
小さく作られているのは、もちろん持ち運びしやすいようにするためで、
すべてのお道具が、パズルのように組み合わさり、ひとつの箱に収まります。

こんな、めずらしいお道具…そこらへんで売ってるわけありませんよね…

ということで ! もちろん、この旅香箱の作者は、古心流が誇る職人Yさんなのでした !
冒頭の写真は、組香が終わり、お道具がしまわれる前に間近で拝見したいと
みなさんが集まり、この輪の中心にYさんがいらして、お道具のお話などをされていたのでした。

この小さな小さなお道具で、香元を務められたのは、E師範。
難しい手前だったのではと思いますが、
そんなことはみじんも感じさせず、いつくしむような、やさしい手に、思わず引き込まれました。

はっとしたのは、帛紗さばきの時です。※写真は香席後に撮影しました。
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帛紗が…小さいんです。
あとでお聞きしたら、「どうしても気になって、昨日作ったのよ…」と。

普通の大きさの帛紗ではしっくりいかず、香道具に合わせて小さな帛紗を作られたE師範。素敵です…!!
(ちなみに、こちらの地敷と打敷も、もちろんミニサイズです)

さて、この香席は、お道具のお披露目であり、長年続いた古心流ツアーの締めくくりのお席でもありました。
ですが、続きはまた次回 !!