曲水香でした

青山ゑり華さんでのお香の会。

試香のない「ウ」が、最後の十炉に出ました…。

その香りは、“起源”を意味する香名でご用意しておりましたので、なんだか感慨深いものがありました。

曲水の宴の起源は、古い時代の中国と言われています。

もちろん、いろいろな歴史的場面や、太古から続く風習などが、

時の流れと共により合わされて、あのようなスタイルが出来上がっていったのでしょう。

ですから、曲水の宴の起源は「ここっ!」…なーんて限定できるものではないと思います。

ですが今回は、紀元前の周公の故事を起源のイメージとして香組させていただきました。

どうしても、話が歴史がらみで長くなるので、(大丈夫かな…お客様、お疲れじゃないかな…)と心配していたのですが、

ありがたいことに「深いですね…」とのお言葉を頂き、味わっていただけたのかなぁ…と胸が熱くなりました。

と同時に、盤物ならではの勝負も楽しんでくださったようで、最後はお次客のガッツポーズまで飛び出しました。

いろいろなことに感謝です。

最終的な盤の景色。香席後の茶話会にて。
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本日のお菓子は、曲水の宴をイメージして菊屋さんが作ってくださいました。

盃が明るい色なのは、桃の花に頬を染めた空の色を映しているのでしょうか…。

ほんのり爽やかな香りがして美味しかったです。