伽羅香の香記がお軸に…!

昨年、高幡不動で行われた香席の後日談を…。

高幡不動は、三遊亭圓窓師匠の落語「伽羅の下駄」を楽しんで頂いた後に、

その噺にちなんだ組香「伽羅香(めいぼくこう)」でまた楽しんでいただくという催しでした。

圓窓師匠も香席に入られ、香道についての質問をたくさんしてくださり、

それに触発されたお客様がさらに質問をくださり、いつまでもお席が終わらないという、まれにみる賑やかな香席となりました。

さて、この日「伽羅香」の香記をお持ち帰りになったお客様が、先日の青山ゑり華での「閏月香」に遊びにきてくださり、

「あの時の香記を表装に出しました。お書きになった先生に見て頂きたくて…」と、わざわざご持参くださったのです。

筆者を務めたK師範は、「まあ…」と恐縮&感激の面持ちです。
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お客様にとって、香記はうれしいものですが、それは、

もう二度と巡ってはこない「あの日あの時の香席」が、そこに記されているからではないでしょうか。


香席の「一期一会」を感じさせて頂いたひとときでした。